大学入試の結果報告と、大学での奨学金申請のための調査書の受け取り、そして高校のPTAが募っているリユースする制服を届けるために、久しぶりに高校に出かける支度をしていた長男。
そろそろ出かける頃か、と様子をうかがっていましたが、一向に動き出す様子がありません。
「10時50分の電車に乗るんじゃなかったの?」
「もう間に合わないから、次ので行くよ。」
「次の、って何時に出るの?」
「11時40分くらいに家を出る。」
ただでさえ本数の少ない電車が、計画停電の影響で一時間に一本になっているため、一つ乗り過ごしてしまうと次は一時間後となってしまうのです。
仕方なく早めのお昼ご飯を用意することに。
お昼を食べ終えた長男が、改めて出かける準備をするために自分の部屋に戻った後、テレビを見ながら次男坊と一緒にお昼を食べていると、使い終わったランドセルを被災地の子供さんに届ける活動をされている方のことが報じられました。それを見た次男坊、
「昨日の小学校の離任式にも、ランドセルを集めているおじさんが来てたよ。」
今年卒業した中学校の離任式の後で、小学校の離任式にも回ってお世話になった先生にあいさつした次男坊の言葉に、我が家にも次男坊が使っていたランドセルがかなり綺麗な状態でとってあるのを思い出しました。
私はネットで小学校や役所のHPを開いて、ランドセルを集めていないか調べてみましたが、特にそのようなアナウンスはありません。
小池百合子さんが声をあげていらっしゃることを知りましたが、どうやら新しいランドセルを送って欲しいということらしく、リユースじゃダメか・・・と諦めかけていたところ、長男が通っていた高校の隣の駅にある商工会議所が、なんと今日を締切に募っていることがわかりました。
ちょうどいいから持って行ってもらおう!
エッ!? もう出かけちゃった!?
いつもグズグズしているのに、こういう時に限って・・・。
ところが、しばらくして長男が戻ってきたのです。
「リユースの制服を持って行くの忘れた。」
いつもだったら、また〜となるところでしたが、これでランドセルを持って行ってもらえる!
急いでランドセルをミンクオイルで磨き、次男坊が書いた手紙を添えました。
5〜6年のお友達に使って頂けたら。
一時間後、2つに増えたリユースの大きな袋を抱えて、長男は出かけて行きました。
夕方、ランドセルを無事届けたとのメールが。
ノンビリ長男も、こういう時にはとても役に立つと嬉しくなりました。