october sky〜遠い空の向こうまで〜

謎主婦・風信子(ヒヤシンス@nobvko)のブログです。宜しくお願いします♪

2017年11月

『監獄のお姫様』5話のラストで、誰が見ても悪そのものって感じで登場したEDOミルク社長。
『カルテット』5話のラストで突然現れたクドカンと、なにか対比があるのでしょうか?

それはともかく、このお話が結局社長が悪だったという図式で終わるなら、なんだかつまらないなぁ。
殺人を計画実行するほどの悪だったら、あんな風にテレビ出演したりニコニコファンサービスしたりしてないと思うし。


そして6話。

姫にはイケメン社長とは別の、想い人がいたのかも。
勇介くんは、その人との子。
でも家が決めた婚約者との結婚を強いられた姫は考えた。
ならばイケメン社長の子として、この子を育てよう。
それがどこで歯車が狂ったのか、誰が仕組んだのか、自分は殺人の罪を着せられ、子供と引き離されてしまう。
社長は勇介を「奇跡的に授かった自分の子」だと素直に思っているのだから。

こんな風に思ったのは、馬場カヨと前川清が『愛のさざなみ』を歌い終わった時に、姫がまっさきに拍手していたから。
まるで『花子とアン』の大文学会で、ロミオとジュリエットの演目を観終わった時に、自分の境遇に重ねて感極まった富山先生が、まっさきに拍手していたように。

「かねもち散歩」のタクシ〜♪は面白かったです。
「大金持の夕食バンザイ!」の拙小ネタに、湯無等さんたちが反応してくれて嬉しかったことをなぜか思い出しました。


テレビ放映されるのが待ちきれず、レンタル視聴でただ今フォースシーズンの最終話一歩手前までとうちゃこした『メンタリスト』。
その23話冒頭のシーンで、かつてレッドジョンに殺された妻と娘の墓の前(の誰かの墓石の上)に佇むジェーン。
そこに刻まれていた(おそらく娘さんの)名は「CHARLOTTE ANNE JANE」でした。
この作品はやっぱりシャーロット、エミリー(ジェーン)、アンのブロンテ三姉妹へのオマージュでもあったんですね。
物語の雰囲気が、なんとなくエミリー・ジェーン・ブロンテの『嵐が丘』だなぁと感じて観始めたことを改めて思い出しました。
とはいえ、別の回では何度もウィリアム・ブレイクの詩がセリフで引用されたり、場面で使われたり(森の中のトラとか)するのも印象的。
死後の世界が現生と隣り合わせにあることを思い出させてくれる神秘主義の作家たちのモチーフが、この物語の根底に流れている。
けれど、主人公は神秘的なものを否定している、という図式がなんとも魅力的です。


父親や夫に裏切られた過去を持つ女性たちが、儚げにみえる姫に自分を勝手に重ねた復讐劇?
と思えなくもない第4話。
「この子を守るためにここに来たんです」と告白してみせる姫に、「あんたって本当にお姫様だよね」と感涙する財テクさんこそ、家族思いの本当のお姫様ということなのでは、と思ったはどんだけ腹黒なのでしょうか?(笑)

まったく話は変わりますが、藤沢周平さんが遺した手帳が初公開されているという月刊誌を、長男に頼んで買ってきてもらいました。
人生初の「オール読物」。
特別定価 千円!
・・・騙されました。
おめあての記事はわずか6ページ、おまけに肝心の手帳の内容はごく僅か。
どうやら、これから発売される本に引っ張るための企画だったようです。
そういう業界の事情に相変わらず疎いったら、本当にお姫様♬(笑)
紹介されていた数片のメモ書きから漂う「らしさ」に満足しました。

『CHUCK セカンドシーズン』

放映当時は一部しか視聴できなかったため、今頃レンタル視聴。 17話から最終話の盛り上がり方が面白すぎました。 5人組の復讐(並んで歩いて来る様とか)や「冷静に」という店長のセリフは『監獄のお姫様』を、エリーの浜辺での結婚式は『純と愛』を想起。 好みの物語が連関しているのは、なんだか嬉しいです。

〈YAHOO感想掲示板より転載〉

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