今朝の産経抄。
「日本は敗色濃厚となっても、特攻を繰り返すなど決死の戦いを続けた。それは米国など戦勝国を畏怖させた。このため戦後、さまざまに日本人の『骨抜き』を図りながらも、象徴天皇を残し苛烈な占領政策はとらなかったのだ。」
特攻賛美は、いかがなものでしょう。
「天皇を残し」たのは、日本国民の敵愾心に火を注ぐことを避けたかったためであり、ソ連による共産化を防ぐという意図が働いたと考えるのが自然だと思います。
もし特攻魂を畏れたというのであれば、精神的支柱である天皇の廃位を行い、魂丸ごとへし折った方が早そう。
むしろ、あの特攻があったから、日本への原爆投下を是とする世論が形成されてしまい、相手側に居たであろう良識派も異を唱えることができなくなった、とは思いませんか?
靖国参拝して、国を守ろうとされた英霊に感謝するのは当たり前のことです。
でも、この産経抄さんの認識にはハテナ?
こういうことを日ごろ開陳する方って、本当に戦争になった時に自ら特攻するんでしょうか。
する覚悟がある、というのなら仕方ありませんけど、ただ言うだけ押しつけるだけ、ってなっちゃうとホント迷惑。
この手の主張を目にすると、産経新聞とるの止めようかと思っちゃいます。
でも他にましな新聞ないし、古森さんや一部良識派記者氏の記事が読めるからとり続けていますが。