今年の夏、近所の古刹「龍角寺」の瓦塚の発掘体験をした長男。
発掘した瓦の破片についた土を洗い落とす作業をしているときに、学芸員さんから
「これを丁寧に洗ってごらん。きれいな模様が出るはずだよ。」
と渡されたものがこれ。
この模様は「葡萄唐草紋」というそうで、お寺の軒を飾ったものだとのこと。
「難波宮跡近くで藤原宮の瓦出土」という記事の写真とよく似ています。
こちらの「龍角寺」は、今年開基1300年を迎えた関東最古のお寺のひとつですが、学術的にはもっと古く(650年頃)からこの地にあったことがわかっているとのこと。
このお寺には重要文化財の白鳳仏(の頭部)が祀られているだけでなく、創建時の屋根を飾った瓦(飛鳥京の山田寺のそれと同じ様式のもの)やそれらを焼いた瓦窯跡も遺されているうえ、すぐ近くには全国最大級の方墳で、同時期の用明天皇陵や推古天皇陵よりも大きい「岩屋古墳」もあり、古墳時代の大和政権との関係に注目が集まっているスポットです。
ちなみに、岩屋古墳には二つの石室がありますが、そのうちの1つが崩落しているため、その改修を兼ねた発掘調査が計画されているとか。
楽しみです♪